トタン屋根に向いている塗料とは?おすすめの製品も併せて紹介!


トタン屋根はサビやすいため、特性に応じた塗料選びが大切です。そのため、「トタン屋根を塗り替えたいけど具体的にどんな塗料を使えばいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回は、トタン屋根に向いている塗料の特徴とおすすめの製品を紹介していきますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

トタン屋根に向いている塗料の特徴とは?

トタン屋根の塗装に向けて塗料を選ぶ際は、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • 耐久性
  • 浸透性
  • 耐水性
  • 防錆性
  • 色の質感

トタン屋根は金属製のため、浸水に弱くサビやすい特性があります。そのため、耐水性や防水性に優れた塗料がおすすめです。

また、サビを落とした後の塗装では、表面に凸凹が生じやすくなるので、浸透性のある塗料を選ぶことも重要です。さらに、トタン屋根は滑らかな仕上がりが映えるため、色の質感もチェックすると良いでしょう。

なお、トタン屋根ではなくノンアスベストの屋根の場合、施工ができない可能性があります。ほかにもノンアスベストにはさまざまなデメリットがあるので、なるべく使わないことをおすすめします。

塗料ごとの特徴を解説

塗料に使用する樹脂の種類によって、耐久性や機能が変わります。ここからは、主に屋根の塗装に使われる塗料の特徴について解説していきます。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • フッ素系塗料
  • 無機塗料
  • ラジカル塗料

アクリル塗料

アクリル塗料は、塗料の中で最も安価な塗料です。耐用年数はやや短いですが、カラーバリエーションが豊富で鮮やかな色を出しやすいという特徴があります。一方で、紫外線に弱く劣化が早いため、「こまめに塗り替えて鮮やかな色を保ちたい」という方は選択肢に入れられるでしょう。

ウレタン塗料

ウレタン塗料も安価な塗料で、DIYの際によく使用されます。やわらかくて弾力があり、艶がある仕上がりになるのが特徴です。ただし、ウレタン塗料も紫外線に弱いため、こまめな塗り替えが必要になります。

シリコン塗料

シリコン塗料は、費用と耐用年数のバランスが良く、需要が高い塗料です。耐水性や耐熱性があり、湿気や太陽の熱から屋根を守ります。なお、シリコン塗料といっても製品ごとに差があるため、予算と合わせて検討する必要があるといえるでしょう。

フッ素系塗料

耐用年数が長く、徐々にシェアが増えてきているのがフッ素系塗料です。フッ素系塗料は親水性があり、雨水とともに汚れやホコリを落とす性能があるので、清掃にかかる手間を減らしたい方におすすめといえます。

無機塗料

無機塗料は、ガラス・石・鉱物など自然界にある無機物を原料にして作られている塗料です。防汚性に優れ、コケやカビなどがつきにくい特徴があります。また、耐用年数はフッ素塗料よりも長く、優れた耐候性を持っていますが、施工が難しいため高い技術を備えた業者を選ぶことが重要です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は、「高耐候酸化チタン」と「光安定剤(HALS)」を配合し、屋根の劣化の原因である「ラジカル」の発生を抑える効果のある塗料です。耐用年数はシリコン塗料と同等ですが、下地との融和性が高く、汚れが付着しにくいなどの付加性能があります。

トタン屋根の塗装でおすすめの塗料とは? 

トタン屋根におすすめできる塗料の種類を押さえた後は、実際に販売されている塗料について見ていきましょう。

  • サーモアイSi
  • ファイン4Fベスト
  • サーモアイ4F
  • ファインパーフェクトベスト

サーモアイ4F

サーモアイ4Fはフッ素塗料で、従来のフッ素よりも耐久性の高い「4フッ化フッ素」を配合しています。こちらは全日射反射率70%前後と、比較的高い遮熱性を備えています。カラーラインナップも40色と豊富なため、色選びを楽しみたい方にもおすすめです。

サーモアイSi

サーモアイSiはシリコン系の塗料で、「サーモアイシリーズ」の中ではフッ素系の次に優れた耐候性や光沢保持性を持っています。また、サーモアイ4Fと同様全日射反射率が高く、幅広いカラーラインナップをそろえています。

ファイン4Fベスト

ファイン4Fベストは、超耐久性の4フッ化フッ素(4F)と、セラミック配合技術を組み合わせた製品です。優れた美粧性を持ち、太陽の光によって艶が際立ちます。高価格な塗料ですが、非常に高い耐候性を持っています。

ファインパーフェクトベスト

ファインパーフェクトベストは、ラジカル制御性能のある塗料です。防藻性・防カビ性があり、色あせを防いで美観を長く維持できます。また、塗装時の下地への付着性も高く、滑らかに仕上げやすいという特性もあります。

トタン屋根のメンテナンス時期の目安

トタン屋根は比較的耐久性の低い屋根材で、5~10年に一度は塗装メンテナンスが必要です。耐用年数だけでなく、実際の劣化状況を見て適切な時期のメンテナンスを行うことも大切です。メンテナンスが必要な劣化状況の目安として以下の点が挙げられます。

□光沢がなくなる
□色褪せが見られる
□表面が粉っぽくザラザラとしだす
□サビがある
□塗膜の剥がれがある

以下のような兆候が見られた場合は、早急に塗装メンテナンスを行いましょう。塗装の劣化をそのままにしておくと、より劣化が進む可能性があります。

トタン屋根のサビを防ぐには下地作業の丁寧さが重 要

トタン屋根は金属製であり、サビが発生する可能性が高いです。サビを落とすケレン作業や防錆剤の使用など、屋根の状態に応じた適切な下地作業は欠かせません。そのため塗料選びだけでなく、技術力に定評がある業者に依頼することも重要なポイントになるでしょう。

トタン屋根の塗装はDIYできる?

少しでも費用を抑えるために、トタン屋根の塗装をDIYでやってみたいという方もいるでしょう。DIYの際のポイントは、上記のとおり下地作業をしっかりと行うことです。サビが発生している場所など部分補修のみであれば、DIYでも対応できるケースもあります。

ただし、表面のサビや汚れをしっかり落とさないと塗装をしてもすぐに剥がれてしまうため、全体塗装やサビの状態がひどい場合はDIYでは難しいかもしれません。

また、慣れない人が屋根上に上がって作業すると落下などの危険もあるため、一般的にはDIYよりも業者への依頼がおすすめです。

トタン屋根の塗料選びは慎重に行おう

トタン屋根の塗料を選ぶ際は、「サビを防ぐ」ことを意識して選ぶのがおすすめです。耐水性や耐久性の高い塗料を選び、屋根材をしっかり保護しましょう。また、より長持ちさせるためには丁寧な下地作業も欠かせません。

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