自宅の外壁塗装を検討している際、施工方法の種類が多すぎるため、どれが適切か判断できないかもしれません。そこで今回は、施工方法のひとつである「リシン吹付」について解説します。リシン吹付の特徴やメリット・デメリットなどを詳しく説明していきますので、施工方法を選ぶ判断基準として参考にしてみてください。
リシン吹付(リシン仕上げ)とは?
リシン吹付(リシン仕上げ)とは、モルタル外壁の最終仕上げを行う施工方法です。粉状にした骨材やアクリル樹脂、セメントなどをスプレーガンで外壁に塗装することで仕上げます。
またモルタル以外にも、コンクリートや無塗装サイディングボードなどでも、リシン吹付で仕上げるケースもあります。 次項からは、リシン吹付で仕上げた外壁の特徴や耐久性について見ていきましょう。
リシン吹付で仕上げた外壁は高級感がある
リシン吹付で仕上げた外壁には細かい凹凸ができ、ザラザラとした感触になります。表面の凹凸によって光が拡散されるため、ツヤは抑えられ、高級感のある外壁が仕上がります。
リシン吹付の耐用年数は7~8年
リシン吹付で仕上げた外壁の耐用年数は7~8年 です。ただし、リシンにもいくつか種類があり、使用される素材によって耐用年数は違います。
使用された素材に合わせ、外壁のメンテナンス頻度も変わってきます。メンテナンスの時期については、専門業者に確認しましょう。
リシン吹付にかかる費用相場は1平米あたり1,000円ほど
リシン吹付にかかる費用相場は、1平米あたり1,000~2,000円 です。リシン吹付は、特別な技術力が必要ないほか、施工期間も短いため、費用が安く抑えられています。
リシン吹付と他の工法の比較
ここでは、モルタルに施す主な工法を表にして比較しましたので、参考にしてください。
工法 | 特徴 |
リシン吹付 | ・表面が細かい砂のザラザラとした仕上がり ・耐久性や耐水性はやや劣る |
スタッコ吹付 | ・模様が大きく厚い ・汚れが溜まりやすい |
吹付けタイル | ・陶器調のツルツルした仕上がり ・耐久性が高い |
左官仕上げ | ・左官職人がコテで仕上げる工法 ・デザインやカラーが豊富 |
リシン吹付のメリット3つ
続いて、リシン吹付のメリットを3つ解説します。各メリットから、予算やイメージしている仕上がりになるかどうか判断してみましょう。
ほかの施工方法より費用がかからない
リシン吹付とほかの施工方法で費用相場を比較してみます。
【費用相場の比較 】
施工方法 費用相場(1平米あたり)
リシン吹付 1,000~2,000円
スタッコ吹付 2,000~3,000円
吹付けタイル 2,000円~3,000円
左官仕上げ 4,000~6,000円
上記のとおり、リシン吹付は費用が安いため、予算に合わせやすい施工方法といえます。
高級感のあるデザインに仕上がる
先述したように、リシン吹付は外壁表面の凹凸によって、高級感のあるデザインに仕上げられます。和風テイストの住宅のように、落ち着いた雰囲気であればリシン吹付による仕上げがマッチします。
木材の劣化を防ぐ
リシン吹付に使用される素材は、通気性・透湿性に優れているため、湿気による木材の劣化を防ぐ効果に期待できます 。木造建築の場合、材料となる木材に水分が染み込むことで腐敗が進み、住宅そのものの寿命を縮めてしまいます。しかし、リシン材は内部の湿気を外に逃がす効果があるため、木材の劣化を防ぎつつ、住宅の寿命を延ばすことも可能です。
リシン吹付のデメリット3つ
リシン吹付にはメリットがある一方、注意すべきデメリットも存在します。各デメリットも理解したうえで、リシン吹付を依頼するかどうか判断しましょう。
外壁のひび割れを起こしやすい
リシン吹付に使われる樹脂はひび割れを起こしやすく、雨水などを侵入させるリスクがあります 。たとえば、モルタル外壁は水分の乾燥により伸縮します が、リシン材がこの伸縮に対応できない場合、外壁はひび割れを起こします。
ひび割れた箇所から雨水などが侵入すると木材を腐敗させてしまうため、住宅の寿命にも悪影響です。高額ではあるものの、弾性リシン(伸縮しやすいリシン材)という素材もあるので、リシン材の使用を依頼する際は検討してみてください。
外壁が汚れやすい
リシン吹付により仕上げられた外壁の凹凸はゴミや汚れが溜まりやすく、外観の美しさを損なうおそれがあります。カビやコケが繁殖する可能性もあり、外壁全体の汚れを自力で除去するのは困難です。 また、水分を含むカビ・コケが増えていくと外壁の耐久性を損なう可能性もあるので、専門業者などに清掃を依頼しなければなりません。
耐用年数が短く、メンテナンスの頻度が高い
リシン吹付とほかの施工方法で、耐用年数を比較してみましょう。
【耐用年数の比較】
施工方法 耐用年数
リシン吹付 7~8年
スタッコ吹付 8~10年
吹付けタイル 10年~15年
左官仕上げ 15~20年
ほかの施工方法に比べ、リシン吹付の耐用年数は比較的短いといえます。メンテナンスの頻度が高く、業者への依頼費用も同様のスパンで発生するため、ランニングコストも含めてリシン吹付にすべきか検討しましょう。
リシン吹付のメンテナンス方法
リシン吹付は比較的メンテナンス頻度の高い工法です。また、劣化状態の種類によっても必要なメンテナンス方法が異なります。ここでは、以下の3つのケース別に行うメンテナンスを解説します。
□クラックが起きた場合
□チョーキングが起きた場合
□カビなどの汚れがある場合
クラックが起きた場合
クラック(ひび割れ)が起きた場合は、シーリング材の補填が必要です。傷口の断面がU字になるよう専用機械でカットした後にひび割れを埋める工程になります。また、補修後は塗装によるコーティングも行います。
チョーキングが起きた場合
チョーキングは手で触ると白い粉が付着する状態のことで、塗装の劣化のサインです。この場合、キズの補修は必要なく、洗浄と塗装で対処できる場合が多いです。
カビなどの汚れがある場合
カビなどで表面に汚れがついている場合、スポンジで擦って水洗いする程度でも対処できます。しかし、カビは目に見えなくても建材の内部まで根を張っている場合があり、徹底的な除去のためには専用薬剤の使用が必要です。
まとめ汚れが溜まりやすい
リシン吹付は、安価で高級感のある外壁を仕上げられます。建物の防水性アップにも期待できるため、新築・リフォームなどの際は選びやすい施工方法です。しかし、「耐用年数の短さ」や「汚れの目立ち」などのデメリットも存在するので、それらを許容できるかどうか判断しつつ、ほかの施工方法との比較検討も行いましょう。
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