外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリットとは?料金相場も併せて紹介


住宅を守るために重要な工事である外壁塗装と屋根塗装は、1つの業者に同時に依頼をする方法もあることをご存じでしょうか?個別に依頼をするよりもメリットが大きいため、どちらも必要である場合にはぜひ一括依頼をご検討ください。今回は、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことによるメリット、懸念されるデメリットについて詳しく解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

外壁と屋根の塗装は同時依頼がおすすめ!

外壁と屋根の塗装は、1つの業者に一括依頼し、同時に施工してもらうのがおすすめです。同時依頼のデメリットよりもメリットの方が大きく、特に費用を抑えられる点が大きな魅力です。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット

外壁と屋根の塗装を同時に行うことには、以下のようなメリットがあります。

〈外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット〉

  • 費用が抑えられ、トータルの工期も短く済むことが多い
  • 一括依頼することで、依頼の手間を減らせる
  • 外壁と屋根のイメージを統一しやすい

費用が抑えられ、トータルの工期も短く済むことが多い

外壁と屋根の塗装を依頼するにあたって、費用全体の20%ほどを占めるのが、作業の際に必須となる足場の設置費です。外壁と屋根の塗装を同時に行えば足場の設置が一度で済むため、余計なコストを抑えられます。また、別々に依頼をした場合に比べ、トータルの工期も短くなることが多いです。

一括依頼することで、依頼の手間を減らせる

外壁と屋根の塗装を一括依頼すれば、業者を探して連絡を取り、見積もりを経て正式依頼に至るまでの手続きの手間を大幅に減らせます。外壁と屋根の塗装について、依頼するタイミング・業者をあえて分けたい理由がなければどちらも任せられる業者に一括依頼をするのがおすすめです。

外壁と屋根のイメージを統一しやすい

外壁と屋根の塗装をどちらも同じ業者に任せれば、使用する塗料の色や材質、仕上げ方によるイメージを統一しやすいです。違う業者だとちぐはぐになってしまうおそれがあり、場合によっては再塗装の必要が出てくるかもしれません。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリット

外壁と屋根の塗装の同時依頼には、わずかながら以下のようなデメリットも存在します。

〈外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリット〉

  • まとまったお金が必要
  • 1回あたりの工期がやや長い
  • 外壁・屋根どちらも得意な業者を探す必要がある

まとまったお金が必要

先述したように、一括で依頼をすればトータルの費用が抑えられます。しかし、外壁と屋根の塗装を同時に行うためにはまとまったお金が必要です。「屋根だけ早急に依頼したいけどお金に余裕がない…」という場合には、あえて同時依頼はせずに個別で依頼をすることも検討しましょう。

1回あたりの工期がやや長い

外壁と屋根の塗装を同時に行う場合は、どちらかのみを依頼した場合よりも工期が数日ほど延びるのが一般的です。もちろん、トータルの作業日数では同時施工の方が短く済みますが、住宅の周りに足場が設置されていたり、騒音がしたりする期間がやや長く続くことは頭に入れておきましょう。

外壁・屋根どちらも得意な業者を探す必要がある

塗装の専門業者は、外壁か屋根のどちらかにのみ特化しているケースが多いです。外壁塗装をメインとし、屋根塗装も受け付けてはいるものの、実績は少ないという業者も存在するので、外壁・屋根どちらにおいても確かな知識と技術を持つ業者を見極めて依頼する必要があります。

同時依頼によって大幅に節約できる

外壁と屋根の塗装の同時依頼によって費用が抑えられる最大の理由は、足場の組立・解体にかかる費用が1回分で済むためです。以下の表で、外壁塗装と屋根塗装の料金相場 を見てみましょう。

  料金相場
外壁塗装・屋根塗装(同時依頼) 100万円~
外壁塗装(個別依頼) 60万円~
屋根塗装(個別依頼) 50万円~

※塗装面積の広さや使用する素材などによって、料金が増える可能性がある

先述したように、塗装の依頼にかかる費用のうち、足場の設置費は全体の20%ほどを占めます。たとえば施工に100万円かかった場合、おおよそ20万円が足場の設置代になります。この分の費用が節約できるので、費用面を重視している方にとっては大きなメリットになるでしょう。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う工程の例

外壁と屋根を同時に塗装する場合は、重なるプロセスを並行して行っていく工程となります。

ここでは、参考として塗装工事の際の工程を紹介します。

  1. 足場設置
  2. 養生
  3. 屋根の高圧洗浄
  4. 外壁の高圧洗浄
  5. 下地処理
  6. 屋根の下塗り
  7. 外壁の下塗り
  8. 屋根の中塗りと上塗り
  9. 外壁の中塗りと上塗り
  10. 足場の解体

上記の工程を1~2週間ほどの期間で行うのが一般的です。外壁と屋根を分けて行う場合に比べ、下準備や乾燥などの時間を同時進行できるため時間が短縮されることがお分かりいただけるでしょう。

外壁塗装と屋根塗装を同時にする選択肢がないケース

多くの場合、外壁塗装と屋根塗装は同時に行ったほうがお得ですが、状況によっては同時に行う選択肢がないケースもあります。ご自身の住宅が以下のケースに当てはまるかどうか、確認してみてください。

□片方の劣化具合が顕著である場合
□塗装以外のメンテナンスが必要な場合
□塗装が不要な屋根材

片方の劣化具合が顕著である場合

外装と屋根の劣化は、ほぼ同スピードで起こるのが一般的です。劣化具合に多少の差があったとしても、片方の状態に合わせて早めに塗装を行っても費用面でそれほど損にはなりません。しかし、住居の周辺環境や使用している建築材、塗料によっては、どちらか片方だけ著しく劣化するケースもあります。どちらか一方のみが、予定の時期よりずっと早くメンテナンスしなければいけない状態になった場合、別々の塗装が必要になるかもしれません。スケジュール調整や費用などの負担を考えると、劣化スピードが同等になるよう塗装時に次回の塗装時期を想定した塗料や施工法選びをするのがおすすめです。

塗装以外のメンテナンスが必要な場合

塗装ではカバーできないほど劣化が進んでいる場合、他の施工方法でのメンテナンスが必要になります。カバー工法、外壁の張り替えや屋根の葺き替えなどがそのようなケースで用いられるメンテナンス方法です。施工内容により修繕や古い建材の撤去などの工程が必要となり、塗装とは異なるスケジュールとなります。

塗装が不要な建材

建材によっては、塗装そのものが不要なものもあります。外壁では樹脂サイディング、屋根では粘土瓦などが塗装不要な建材として挙げられます。自宅の建材の種類がわからない場合は、施工業者に確認のうえ、メンテナンス内容を相談して決めましょう。

まとめ

外壁塗装と屋根塗装は、特別な事情がない限り1つの業者に一括依頼するのがおすすめです。費用が抑えられるだけでなく、全体的なイメージに関する要望を伝えることによって、デザインに統一感が生まれるのも魅力です。多くの業者は事前の相談に応じているので、予算やスケジュールについてお困りの方は一度連絡を入れてみてはいかがでしょうか。

外壁や屋根の塗装をご検討中の方は、ぜひ「菊地塗装企画」にご相談ください。弊社は職人直営店で、外壁と屋根の同時施工にも対応可能です。どちらにおいても確かな知識・技術と実績のあるスタッフが丁寧に仕上げてまいりますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。