補助金の利用で外壁塗装を安くできる?申請の方法と注意点について解説

家の模型と電卓

 

住宅リフォームの負担を軽減するために、補助金の利用を検討している方も多いでしょう。適用される範囲は自治体によってそれぞれ異なり、地域によっては外壁塗装で申請できるところもあります。今回は、外壁塗装に関連する補助金の概要と、具体的な申請方法や注意点について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

補助金とはどんな制度?

補助金とは国が設ける制度で、自宅をリフォームする際に費用の一部を負担してもらえるものです。まずは、補助金に関する基本的な知識について見ていきましょう。

 

  •  外壁塗装の補助金の相場
  •  補助金と助成金の違い

 

外壁塗装の補助金の相場

外壁塗装で受けられる補助金制度は、各自治体によって異なります。補助金の相場は、工事費用の10%程度に定められているケースが多いです。また、補助金は地域住民に向けた制度であり、居住地以外の制度の利用はできないのが一般的です。

補助金と助成金の違い

補助金には申請の上限があり、応募者が多い場合は早めに締め切られる場合があります。また、補助金の受給には審査があり、合格した場合のみ受けられるのが一般的です。一方、助成金は申請に上限がなく、条件に合致していれば受給できます。

外壁塗装ではどんな補助金が活用できる?

リフォームに関係する補助金は、主に以下の2種類がありますので、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

 

  •  省エネリフォーム
  •  一般的なリフォーム・塗装

 

省エネリフォーム

環境配慮に関する工事に対し支給されるのが、省エネリフォームの補助金です。外壁塗装の場合は、遮熱性塗料を使用した塗装が対象となるケースが多いです。遮熱塗料には、赤外線を反射して建物を熱の影響から守る性能があります。

その際、室内の温度上昇を抑えることでエアコンの使用量を抑え、省エネにつながると見られています。ただし、遮熱塗料は、一般的な塗料に比べ高価格であり、安易に手を出せるものではありません。そのため、補助金を利用して出費の負担を減らす方も少なくないのです。

一般的なリフォーム・塗装

省エネ以外にも、地域の産業振興の活性化や、定住者の増加を目的に支給される補助金もあります。このような補助金制度の場合、工事の内容に関する条件は少ない場合が多いです。一方で、申請者自身の世帯や居住の有無について条件が定められている自治体もあります。

補助金の申請から受け取りまでの流れ

続いて、一般的な補助金の申請から受け取りまでの流れを紹介します。基本的に、以下4つのステップに沿って進むので、おおまかな内容を押さえておくようにしましょう。

 

  •  該当する補助金を調べる
  •  工事前申請
  •  工事開始・報告書提出
  •  補助金の受け取り

 

該当する補助金を調べる

最初に、居住する地域の自治体が用意している制度を調べる必要があります。補助金に関する情報は、自治体のホームページを確認したり、直接窓口で問い合わせたりできます。補助金によっては上限人数や日時が定められている場合もあるため、募集時期をしっかり確認しましょう。

工事前申請

補助金の申請は、工事前に行う必要があります。申請に必要な書類は自治体によってそれぞれ異なりますが、以下のような書類が求められるのが一般的です。

 

  •  各自治体が配布する申請書
  •  住宅の登記簿謄本
  •  工事の見積書 ・契約書
  •  設計図書
  •  施工前の現場写真

 

工事開始・報告書提出

工事中に工事範囲や施工内容に変更がある場合は、変更の届出が必要です。また、工事後は工事完了報告書(実績報告書)と請求書の提出を行います。

補助金の受け取り

補助金の申請をした後は、おおよそ1〜2ヶ月ほどで補助金を受け取れるのが一般的な流れです。このように、認定と交付までには一定の時間がかかることを覚えておきましょう。

補助金申請の際の注意点

補助金は、リフォームの負担を減らす助けになる制度ですが、利用の際の注意点もあります。ここからは、以下4つの注意点について解説していきますので、抜け漏れがないようきちんと押さえておくようにしてください。

 

  •  補助金目的だけで施工内容を決めない
  •  早期の申請が大切
  •  細かい条件に注意
  •  申請受理後に着工してもらう
  •  リフォーム業者側の条件がある場合もある

 

補助金目的だけで施工内容を決めない

補助金を利用する場合でも、施工内容はあくまで実際のニーズに沿ったものを選ぶようにしましょう。たとえば、地域によっては遮熱塗装に対し補助金が出るところもありますが、各住宅の状況により遮熱塗装には向き・不向きがあります。遮熱塗装は冬場でも太陽を遮ってしまうため、室温が下がりやすい住居では快適に過ごせなくなる可能性があります。

早期の申請が大切

自治体によっては、申請の上限を定め先着順で打ち切りにしているところもあります。また、申請から受理までに時間がかかる場合もあるため、早期の申込みを心がけましょう。補助金についての調査は、具体的な工事日程が決まるより先に始めるのがおすすめです。

細かい条件に注意

補助金によっては、施工内容の要件が細かく決められているものもあります。似たような施工であっても、施工材料の種類や範囲が異なると受理されないケースもあります。申請後に発覚し、補助金が受け取れなかったということにならないよう、入念に確認しましょう。

申請受理後に着工してもらう

補助金は、申請受理後に行われた工事に対して支給されるのが一般的です。受理されるよりも前に着工してしまうと、補助金が受け取れなくなるおそれがあるので、業者との契約は必ず受理後に行うようにしましょう。

リフォーム業者側の条件がある場合もある

自治体によっては、申請者側だけでなく、リフォーム業者側にも条件を求めるところもあります。たとえば、リフォーム業者の本店が該当の自治体地域に所在していることや、特定の組合への所属が求められるケースなどです。不安な方は、契約を結ぶ前に業者と補助金について打ち合わせをしておくと良いでしょう。

町田市のリフォーム制度

2022年4月の情報では、町田市の外壁塗装に関して、申請できる補助金制度は用意されていません。外壁塗装以外の住宅関連の制度には以下の2つがありますので、該当する方はぜひチェックしてみてください。

 

  •  住宅の省エネ改修に伴う固定資産税の減額
  •  住宅バリアフリー化改修工事助成金

 

住宅の省エネ改修に伴う固定資産税の減額

町田市の「住宅の省エネ改修に伴う固定資産税の減額」工事要件は以下の2つです。

 

  •  窓の断熱改修工事(二重サッシ化、複層ガラス化など)
  •  床、天井または壁の断熱改修工事(窓の断熱改修工事を伴う)

 

参考:町田市 「住宅の省エネ改修に伴う減額について」

住宅バリアフリー化改修工事助成金

町田市の「住宅バリアフリー化改修工事助成金」の工事要件は、主に以下の7つです。さまざまな施工が対象となるので、場合によっては想像以上に費用を抑えることができるかもしれません。

 

  •  廊下の拡幅
  •  階段の勾配の緩和
  •  浴室の改良
  •  トイレの改良
  •  手すりの設置
  •  床の段差解消
  •  引き戸への交換
  •  床表面の滑り止め

 

参考:町田市 「町田市住宅バリアフリー化改修工事助成金制度パンフレット」

補助金以外で外壁塗装を安くする方法

町田市では、現在外壁塗装を対象とする補助金は用意されていませんが、そのほかの方法で外壁塗装を安くできるかもしれません。気になる方は、以下3つの方法を実践してみてください。

 

  •  住宅ローン減税を利用する
  •  保険を利用する
  •  相見積もりで適正価格を見極める

 

住宅ローン減税を利用する

住宅ローン減税は、正式には「住宅借入金等特別控除」という名称の制度です。これを利用すると、納めた所得税・住民税のうち住宅ローン残高の0.7%分(令和4年度)が、返還されます。なお、当制度の基本要件は以下のとおりです。

 

  •  住宅の新築、取得または増改築等を目的とすること
  •  一定の者から10年以上の期間による借入金があること
  •  自ら所有し居住するための住宅であること

 

そのほかにも細かい要件もあるため、申請を検討する際は国税庁のホームページをご確認ください。

参考:国税庁 「住宅借入金等特別控除の対象となる住宅ローン等」

保険を利用する

自身の加入する保険で適用となるものがないか確認することも重要です。戸建て住宅向けの火災保険では、火災以外の自然災害による損害も適用範囲としているケースがあります。また、さらに補償範囲の広い住宅総合保険もあります。

火災保険や住宅総合保険で補償対象となる内容は主に以下の7つなので、事前に押さえておきましょう。

 

  •  落雷
  •  強風
  •  ひょう・あられ
  •  雪災
  •  水害
  •  自動車の衝突
  •  盗難被害

 

相見積もりで適正価格を見極める

外壁塗装の施工は、業者によって価格に大きく差が出るのが特徴です。不当に高額な支払いをすることを避けるため、必ず相見積もりを取るようにしましょう。格安をウリに質の悪い施工をする業者も多々あるため、地域の相場価格をチェックし、信頼できる業者を選ぶことが重要です。質が良い施工やアフターサービスは、塗装を長持ちさせ、結果的に費用の節約につながるでしょう。

活用できる補助金の申請はお早めに!まずは自治体の制度を調べよう

外壁塗装で活用できる補助金には、省エネや地域の定住者の増加を目指したものなどがあります。制度は各自治体によって異なるため、工事を検討する場合は早めの調査が大切です。自治体によっては、外壁塗装で活用できる補助金がないところもありますが、塗装を安く済ませる方法は補助金以外にもいくつかあるので、気になる方は一度施工業者に相談してみてください。

「菊地塗装企画」は、東京都町田市を拠点に、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県などにて各種塗装工事を請け負っている会社です。弊社は職人直営店のため、代表自身も塗装職人、スタッフも全員職人という特徴を持っています。広告宣伝費・人件費を削減し、低価格・高品質で納得のアフターサポートを提供しておりますので、外壁塗装をご検討でしたらお気軽にお問い合わせください。