塗装工事においての【足付け】(ケレン)下地調整とは??

 

塗装工事における付帯部塗装工事(大まかに外壁・屋根塗装以外)の内容として、ほとんどが下地調整(ケレン)作業も見積もり書に記載があるかと思います。

下地調整とはなんのこと??どこまでが下地調整なのか。

この部分はとても曖昧なところで各施工会社・職人によっての判断が分かれるところでもあります。

そもそも下地調整とは塗装物と新しく塗装をする塗料との密着性を高めるための作業であり、正直なところお客様にとっては見えない部分でありそこに費用をかけてと考える方はいません。そこの想いからなるべく下地調整作業に手間をかけずに塗装をする会社さんも多いように感じます。

下地調整工事とは、そんな二の次三の次のものでやってもやらなくても同じなのか、、、完成間際の違いはわかりませんが少しずつ数年にわたりその違いが明らかになってきます。

そんな下地調整のひとつでもある【足付け】作業の様子を下の画像でご覧ください。

 

 

 

 

 

 

こちらの写真で使用しているのは、研磨パットと紙やすりです。塗装を施す下地が木なのか鉄なのかによって、塗料によってもキズの付け方は変わってきますが、職人の力のいれ具合一つでキズの深さがきまり、これらの研磨パットで擦ることによって細かく浅めのキズがつきます。

その【キズ】を塗装物に作ることで表面上にギザギザができそこに塗料が流れ込み密着が高まるという仕組みになっています。

この下地調整をおこなわないと起こる劣化症状としては塗膜の剥離やサビの再発が早まるなどがあげられます。

良い塗装工事の基準として重要な事の一つに下地調整がきちんと行われているかがポイントになり、その下地処理が仕上がりに寄与する割合は50%~60%といわれています。つまり塗装工事の質は下地調整の質に大きく左右されるのです。

まとめ

菊地塗装企画としましては、この下地調整、足付け作業をとても大切な一つの工程と考え、全ての付帯物に対して丁寧に行います。                それはいくら良い塗料をお選びいただいても機能性を生かせず、即剥離などの原因の一つとして考えられるからです。                    この手間を惜しみ、時間をかけず安価な工事ができたとしても数年後には剥離を起こし再塗装するようでは良い塗装工事とは言えません。           このように当然のことながら高い安いには理由があります。ご理解をいただけるよう今後も丁寧な説明をさせていただきたく思います。