外壁のカビはどうしたらいい?自分でできる清掃方法と業者依頼のメリットを解説


外壁のカビは、状況によっては自分で清掃できる場合があります。しかし、業者に依頼しなければ除去できないことも多く、手間と時間がかかってしまうことも少なくありません。今回は、カビの除去と予防の適切な方法について解説していきますので、お困りの方はぜひ参考にしてみてください。

外壁のカビとは?

カビは湿気を好み、胞子を作って繁殖する菌類の微生物です。具体的な特徴や、ほかの汚れとの違いを知っておくことで正しい対処ができます。まずは、カビと混同しやすい汚れとの違いを解説します。

  • コケとの違い
  • 土やホコリとの違い

コケとの違い

カビとコケは緑色の見た目をしていて混同されがちですが、カビは微生物なのに対し、コケは植物です。植物は光合成により繁殖するため、コケは日当たりの良い場所でも増えます。そのため、日当たりが良いところに緑がかった汚れが生じた場合は、カビではなくコケの可能性が考えられます。

土やホコリとの違い

表面が黒ずんだりくすんでいたりする場合は、ホコリや土などが原因の汚れであると考えられます。土やホコリなどの汚れはカビと違い、根を張らないため表面的な清掃の対処で済みます。しかし、汚れの層の間に水分が溜まり、新たにカビが発生することもあるため注意が必要です。

外壁にカビができやすい住宅の条件

住宅の中でも、カビができやすさには違いがあります。ここでは、外壁にカビができやすくなる3つの条件を解説します。

□古い家屋である
□湿度が高い環境にある
□カビが生えやすい外壁材・塗装を使用している

古い家屋である

古い家屋は、外壁材そのものの防水性が弱くなっているケースが多く、カビが生えやすいです。また塗装メンテナンスを行ってから年月が経っている場合も、塗料が持つ防水性が劣化し、外壁材を保護する力が弱くなります。外壁材や塗料の耐用性は材質によって大きく異なりますが、耐用年数に近づいている場合は、適切な時期のメンテナンスを忘れないようにしましょう。

湿度が高い環境にある

カビは湿気を好む傾向があるため、住居が湿度の高い環境にある場合も発生しやすくなります。川や池、貯水池や田んぼなど多くの水が近くにある環境では、その地域一帯の湿度が高くなります。また、単独の住宅で見ても、垣根により風通しが悪くなっている場合や、日当たりが悪い方角の壁面などはカビが生えやすい条件に当てはまるでしょう。

カビが生えやすい外壁材・塗装を使用している

使用している外壁材や塗装によってもカビの生えやすさに違いが生じます。

例えば、表面がツルツルとしている材質は、水はけがよく乾きやすいため比較的カビが生えにくいです。一方、凹凸が大きい表面がザラザラしている材質は、間に水が溜まりやすくカビが発生しやすくなります。具体的には、以下の外壁材や塗料を使っている場合、カビに対してより多くの注意が必要です。

□凸凹加工のサイディングボード
□モルタル壁
□コンクリート壁
□スタッコ塗装
□セラミック塗装
□リシン塗装

外壁のカビを放っておいてはいけない理由

よくある現象だからといって、カビを放置しておくのは危険です。具体的な理由として、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 外壁の劣化が進む
  • アレルギーの原因になる

外壁の劣化が進む

外壁にカビができている状態は、劣化を進行させ、外壁の寿命を縮める原因となります。カビは増殖し根を広げていく性質があり、外壁に大きなダメージを与えることも少なくありません。

また、カビは湿気を好むため、カビができているということは外壁の耐水性が落ちていると考えられます。外壁の浸水が深刻化するとメンテナンスもできなくなり、張替えが必要になるでしょう。

アレルギーの原因になる

外壁についたカビを放置したままにしていると、家の中にも胞子が入り込むようになります。カビはアレルゲンの一種であり、なかにはアレルギー性鼻炎を引き起こす方も少なくありません。健康被害のリスクを考えても、カビには早めに対処すべきであるといえます。

外壁のカビを自分で除去する方法

カビの広がりが外壁の表面上だけの場合は、自分で掃除して除去できます。スポンジで軽く擦り、水洗いするだけで落ちる場合もあります。水で落ちない場合は、ホームセンターなどで販売されている洗剤を使用すると良いでしょう。この際、固いブラシなどで擦って外壁を傷つけないよう注意が必要です。

外壁のカビの除去を業者に依頼した方が良い理由

カビが広がっている場合、高圧洗浄機や専用薬剤を使って清掃するのが有効です。しかし、技術がない素人が行おうとすると、外壁を傷つけてしまうおそれがあります。

また、カビは根を張るため、表面上はきれいに除去できていたと思っても、すぐにまた発生してしまうケースも少なくありません。さらに、2階建て以上の住宅では足場を使っての高所作業が必要になり、自身で行うのは大変危険です。

このような理由から、本格的にカビの除去をしたい場合には、業者に依頼するのがおすすめといえます。

外壁のカビを予防する方法

外壁のカビに対処するだけでなく、カビを未然に防ぐ対策に力を入れることも大切です。最後に、比較的簡単にできる対策について解説していきます。

  • 定期的にメンテナンスする
  • 湿気対策をする
  • カビに強い塗料を使う

定期的にメンテナンスする

立地条件によっては湿気が多く、カビが生えやすい外壁もあります。そのような住宅では定期清掃が重要になるので、カビの発生を防止するために、2〜3ヶ月ごとに清掃を行いましょう。また、外壁の経年劣化もカビの発生につながるので、塗装や部分補修などを行うことも重要です。

湿気対策をする

カビは湿気を好むため、湿気対策も重要です。具体的な湿気対策として、外壁の周囲にあるものを片づけて通気を良くするといった方法があります。また、高い塀も通気性を悪くする原因となるため、気になる方は塀の高さについて業者に相談してみると良いでしょう。

カビに強い塗料を使う

一般的な塗料でも防水効果が期待できますが、さらに高い効果を希望する場合には、低汚染塗料や防カビ塗料を選ぶと良いでしょう。防カビ塗装は、徹底的なカビの除去を行ったうえでの施工により効果を発揮するため、不安な方は業者に依頼するのがおすすめです。

外壁のカビは日常清掃と業者による徹底除去で対処しよう!

カビは菌類の微生物で、時間が経つにつれて増殖していきます。外壁の表面上についているだけの段階では、通常の清掃で除去できますが、外壁材の内側まで浸食している場合は業者に依頼する必要があります。放置するとさまざまなトラブルが発生してしまうので、外壁の寿命を延ばすためにも早めに対処しましょう。

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