屋根塗装でよくありがちな失敗パターンとは?具体的な対処法と失敗しないための対策も併せて解説

屋根が塗装された家

 

屋根塗装を業者に依頼する際、「失敗したらどうしよう…」と不安になるかもしれません。失敗を避け、納得のいく施工を行うためには事前の対策が必要です。今回は、屋根塗装でありがちな失敗パターンとそれぞれの対応策、失敗してしまった場合の対処法を紹介しますので、お悩みの方はぜひ読んでみてください。

屋根塗装の施工にありがちな失敗例

屋根塗装は頻繁に行うものではなく、また一定の費用も必要になります。そのため、失敗なく長持ちする仕上げにしたいと思うのが心情です。まずは、よくありがちな施工の失敗例と、それぞれの対応策を紹介します。

 

  •  数年で塗装が剥がれる
  •  雨漏りが起こる
  •  塗装の色がイメージと合わない

 

数年で塗装が剥がれる

屋根塗装の耐用年数は、使用する塗料によって異なりますが、おおよそ7〜10年程度が目安です。しかし、施工の質が良くないと、塗料の耐用年数よりも前に塗装が剥がれるおそれがあります。

早期に塗装が剥がれてしまうのは、主に塗料の定着が不十分であることが原因です。塗装の前段階として、高圧洗浄のほか、サビを落とす下地処理を行います。屋根の表面を滑らかに整えた後に塗料を塗ると、塗料が定着し塗装後の状態が長持ちしますが、もし不十分だと塗装後の仕上がりがきれいにならず、場合によっては早期の剥がれを引き起こすことも珍しくありません。

このような失敗を避けるためには、業者に依頼する際、工程ごとの作業報告をしてもらうのがおすすめです。下地処理後の状態を写真で確認しておけば、安心して任せることができるでしょう。

雨漏りが起こる

屋根に修繕が必要な箇所があるにもかかわらず、気づかずに塗装を進め、後から雨漏りが生じるケースも少なくありません。また、元々雨漏りがあったために修繕を依頼したものの、何らかのミスですぐに再発することも多くあります。

雨漏りの原因箇所は、目視だけでは特定できない場合もあり、業者の知識や技術が問われます。また雨漏り調査と修繕、塗装を別個の業者が請け負う場合、意思疎通が不十分な結果、適切な施工ができないケースも珍しくありません。下請け業者は臨機応変な対応ができないことも多いため、修繕から塗装まで一括で請け負う業者を選ぶのがおすすめです。

塗装の色がイメージと合わない

外観の失敗として、「塗装の色がイメージと違った」というケースが挙げられます。これは、「面積効果」や光による見え方などが関係しています。

面積効果とは、同じ色でも大きさが違うと異なった色に見える現象です。小さなカラーサンプルで見た色と、実際に屋根に塗った色が違って見える場合があるのは面積効果によるものです。また、室内で見る色と太陽光の下で見る色にも違いが生じます。

塗装が完了してから、やり直しをするのはなかなか難しいものです。そのため色選びの際は、以下のように異なる条件でしっかりと色を確認することをおすすめします。

 

  •  大きいカラーサンプル(A4程度)を見る
  •  屋根材に塗ったサンプルをチェックする
  •  屋外でカラーサンプルを見る
  •  日中・夜間の見え方をそれぞれたしかめる
  •  実際の屋根に試し塗りをしてチェックする

 

屋根塗装業者に依頼をする前に確認しておけば防げる失敗例

施工そのものの失敗のほかにも、業者との関係でトラブルが起こるケースがあります。ここからは、代表的な3つの例について解説していきます。

 

  •  見積もりのときの料金と実際に請求される金額が違う
  •  保証対応してもらえない
  •  施工中に近隣とのトラブルが起こる

 

見積もりのときの料金と実際に請求される金額が違う

破格の安さを謳い訪問営業をする業者は、悪徳なケースも多く注意が必要です。「キャンペーン中だから」「パック料金を利用すると安くなるから」などと説明し、低価格な見積もりを提示してくるかもしれません。しかし、施工完了後に「追加料金がかかった」と言いがかりをつけ、高額な請求を求められるケースが多々あります。

このようなトラブルを避けるためには、初対面の業者と当日契約しないことが重要です。複数の業者で相見積もりを取り、地域の相場価格を確認しましょう。また、追加工事やオプションにかかる費用についてあらかじめ尋ねておくことも有効です。

保証対応してもらえない

屋根塗装の仕上がりの良し悪しは、施工直後は素人目にはわからない場合もあります。数週間、数ヶ月後に剥がれやヒビが生じ、施工業者に連絡しても対応してもらえないのも失敗例のひとつです。

施工の保証内容や期間は、基本的に業者が独自に決めています。保証内容を確認していないと、施工後に対応を依頼しても「対象外である」と冷たくあしらわれ、何も対応してもらえない可能性があります。契約前に保証内容について確認し、契約書にも明記されているか調べておきましょう。

施工中に近隣とのトラブルが起こる

屋根塗装の施工期間中は、騒音の発生や塗料の飛散などで近隣住民に迷惑をかけてしまうリスクがあります。近隣に配慮した施工手順やマナーを守る業者であれば、トラブルが起こるリスクを最小限に抑えられます。事前に理解が得られるよう、施工前に近隣住民への挨拶に行く業者も少なくありません。

一方で、業者の対応がずさんなため不必要な近隣トラブルを招くケースもあります。養生を十分に行わず隣宅を汚してしまったり、騒音のクレームが入ったのに無視して作業を続行したりするなどはその代表例です。このような事態を避けるためには、意思疎通がしやすく、マナー教育が徹底されていることが感じられる業者を選ぶのがおすすめです

屋根塗装で失敗してしまったときの対処法

すでに契約し、施工も完了している状態で屋根塗装の失敗に気づいたとき、いったいどうしたら良いのでしょうか。ここからは、以下3つの対処法について詳しく解説していきますので、万が一のときのために覚えておくようにしてください。

 

  •  業者に再対応してもらう
  •  自己負担で対処する
  •  専門機関に相談する

 

業者に再対応してもらう

施工の品質に問題があると感じる場合は、まず施工業者に連絡しましょう。業者側に落ち度があれば、基本的に再対応してもらえるはずです。失敗かどうかわからないケースでも、優良業者であれば嫌がらず相談に応じてくれるでしょう。

自己負担で対処する

業者の対応範囲外の失敗については、自己負担で対処しなければいけないことを頭に入れておきましょう。たとえば塗装の色に失敗したと感じても、指定された塗料を使って施工しているなら業者に落ち度はありません。そのため、どうしても色を変えたい場合は自己負担で塗り直す必要があるといえます。

また、悪徳業者によりずさんな施工をされた場合でも、再施工に応じることなくそのまま逃げられてしまうケースも少なくありません。この場合は大きな痛手となりますが、ほかの業者を探して再依頼するのが賢明といえるでしょう。

専門機関に相談する

悪徳業者の被害に遭った場合、まずは専門機関に相談しましょう。専門機関に連絡を入れれば、より具体的な解決策につながるアドバイスを受けることができるため、トラブル対処に役立ちます。施工が適正かどうか専門家の意見を聞きたい場合や、業者と連絡が取れなくなった場合などは、以下の公的窓口に相談してみると良いでしょう。

 

  •  住まいるダイヤル
  •  消費者ホットライン

 

参考:公共財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」
参考:独立行政法人 国民生活センター「消費者ホットライン」

屋根塗装に失敗しないためのポイント

これから屋根塗装をする場合は、なるべく失敗しないよう、事前に対策を講じたいものです。最後に、失敗を防ぐためのポイントを紹介していきます。

 

  •  屋根塗装の知識を身に付けたうえで依頼する
  •  実績・資格などを確認する
  •  アフターサービスの有無を確認する

 

屋根塗装の知識を身に付けたうえで依頼する

業者に依頼する際、「屋根塗装についてはよくわからない」という人がほとんどでしょう。しかし、費用の相場や施工方法、塗料などについて基本的な知識は、事前にある程度把握しておけば悪徳業者に騙されずに済みます。

施工方法や塗料のメリット・デメリットなどは、インターネット上で簡単に情報収集できるので、大まかな概要は把握しておきましょう。また、費用については複数の業者から相見積もりを取り、地域の相場を知っておくと安心です。

実績・資格などを確認する

業者の施工技術を確認するための目安として、主に実績や資格などが挙げられます。実績や資格については、多くの業者はホームページ上で公開しているので、依頼を検討している内容に似た実績があるか調べてみましょう。

また、屋根の塗装や修理に関連した資格の有無もチェックしておく必要があります。以下の資格があるかどうか、こちらもホームページを見て確認しておくと良いでしょう。

 

  •  塗装技能士
  •  建築士
  •  建築施工管理技士
  •  建築業許可

 

アフターサービスの有無を確認する

契約の際は、アフターサービスの有無について欠かさず確認しておきましょう。もしヒビや剥がれが生じた場合でも、無料でやり直してもらえる保証があると安心です。少なくても、半年~1年ほど保証のある業者が良いでしょう。

また、業者によっては3年や5年など長期の保証を行っているところもあります。再塗装には高額な費用がかかるため、忘れずに確認しましょう。

屋根塗装に失敗しないためにも信頼できる業者を見つけよう!

屋根塗装の失敗例は多岐にわたり、施工の質が悪いと早期に剥がれやヒビが生じ、再塗装のためには多額の費用がかかってしまいます。また業者によっては、見積もりより高い費用を請求されるほか、施工中に近隣トラブルを引き起こすこともあります。失敗を避け、満足のいく屋根塗装を実現するためにも信頼できる業者かきちんと確認するようにしてください。

「菊地塗装企画」では、職人直営店で高品質で安価な施工を提供しております。国家資格を取得している、実力のあるスタッフのみで施工してまいりますので、屋根塗装に不安を持つ方も安心してお任せいただけます。近隣住民様へのマナーを大切に、常に見られている意識を持って丁寧に対応いたしますので、屋根塗装をご検討中でしたらお気軽にご相談ください。