外壁塗装見積もり価格が会社によって違うのはなぜ?

 

外壁塗装を行う際に、いくつかの業者に見積もりを依頼することも多い事かと思います。その中で料金の違いに疑問を抱いた経験はありませんか??「たくさんの見積もりを依頼したら○○円安い所があった」「高いといったら○○円値引きしてくれた」なんて話はよく聞く話です。

料金が変わる大きな理由は以下の通りです。

1 塗装業者の業態の違い 2 作業工程の違い 3 使用塗料の違い

これは化粧品メーカーによって同じ種類の商品でも価格が違うのと同様のことで、中身が違うのです。

・業者の種類

大きく分けて大手メーカーと地元工務店と地元の塗装専門店の3つに分けられます。

・大手メーカー 

(メリット)価格は割高でも、施工保証、安心、信用、信頼がある。 塗装以外のメンテナンスも任せられる。知名度による安心感。

(デメリット)下請け業者に発注。利益を含む価格を請求(中間マージン)の為、とにかく割高。営業からの伝達ミスによるトラブルがある。

・地元工務店

(メリット)内装などの工事を一手に請け負える。フットワークの軽さ。地元に根付いているため土地柄に詳しく適切な提案をしてくれる。

(デメリット)下請け業者に発注もある。保証範囲が限られる。優良業者の見分けが難しい。紹介をもらったが断りづらい地元ならではのデメリットも。

・塗装専門店

(メリット)専門性が高いため工法や塗料の専門知識が高い。広告費、営業費がなく低価格高品質。地元密着で安心感がある。

(デメリット)小さい会社だと企業的な不安があり、技術差もある。営業マンが少なく近隣の配慮などにも不満が残ることも。

・作業工程の違い

作業工程によっても金額は変わります。弊社では基本が3回塗りで下塗り中塗り上塗りの3回となっています。

・下塗り 外壁との密着性を強固にするための専用材で、希望したお色とは異なります。仕上げ塗料次第で、劣化状況次第でどのような下塗り剤を使用するのか決定します。透明・白・グレーなどの色が多い特徴があります。また劣化状況次第では下塗りを2回塗りをするなんてことも考えられます。

・中塗り 希望したお色を塗装していきます。下塗りをした上に塗装します。

・上塗り 中塗りが乾燥したのちに上塗りをします。塗料によって、気温、湿度によって適切なタイミングを見て作業します。

上記の塗装回数によって金額に差がでます。また、塗料によっては2回塗りのものもあり塗料カタログの裏面には適切な使用量や塗り重ね可能時間なども記載してあるため、塗料がもつ機能を最大限に生かすためにも重要なことといえます。

 

・使用塗料の違い

どの塗料がどんなランクのものなのか。

・ウレタン  安価で耐用年数が5~7年ほど

・シリコン  一昔前よりもお手頃価格で塗装業界では主流だと言われています。耐用年数は7~12年ほど

・フッ素   シリコンより値が張るフッ素塗料が耐用年数は12~20年ほど

・無機    未だ高価な無機塗料が耐用年数が15~20年ほど

この通りで価格と耐用年数は比例している事がわかります。塗り替えですので安かろう悪かろうではよくありません。高ければ良いわけではなく、安価なものでも適切なものであれば維持していくことは可能です。ただし、安価な塗料を塗装し続けるといずれどこかで良いものに切り替える時期がくることも想定できます。高価な塗料を必ずしもおすすめはしませんが、シリコン以上のランクでの工事が必要なのではないでしょうか。安さのみが判断基準ではないように思えます。

・オリジナル 自社塗料

よく大手メーカーからオリジナル塗料というワードを耳にしたことはありませんか?どのメーカーよりも優れた塗料です。などがうたい文句です。しかしどんなメーカーよりも優れていれば塗料販売の専門店としてやればいいわけです。わざわざ訪問販売や現場管理をしなくても商売はできるはずです。実はオリジナル塗料をうたう塗料のほとんどがメーカーのラベルのみを貼り替えただけなのです。安い塗料が高値で取引されています。

「塗料の主材はなに?」溶剤?2液?と聞いて見てはいかがでしょうか。ほとんどが水性シリコンのはずです。

シリコン塗料でも価格は倍違うこともあります。

現在塗装業界で主流な一般外壁材といえばシリコン塗料ですが、それには特徴があります。同じシリコンでも性質やメーカーが違えば定価が半額なんて事もあり得るのです。その中でも水性シリコンの定価が一番安価で取り扱われています。

「会社によって価格の違いが起こる」理由はここにあるようです。弊社では見積もり、調査までは完全無料でお伺いさせていただきます。