外壁塗装にとって雨は大敵!雨の日は塗装ができない理由とは?

なぜ外壁塗装において雨は大敵?

外壁塗装の際、雨が降ってしまうとさまざまなトラブルが起こってしまいます。まずは、外壁塗装において雨が大敵な理由について説明します。

塗装にとって大切なのは「乾燥」

塗装において重要なことはしっかりと乾燥させるということです。塗料のほとんどは液体であり、壁に付着しただけではその効果を発揮しません。付着した塗料が乾燥して固まり、壁の一部となって施工完了となります。

作業の途中で雨が降り出した場合、乾燥がうまくできず仕上がりに影響が出てきます。また、塗装後の乾燥には時間がかかり、水性塗料は最低1時間、溶性塗料は最低4時間ほど乾燥させなければいけません。

乾燥途中で雨が降ってきて、万が一濡れてしまうと最初からやり直しになります。塗装にとって乾燥は大切な工程のため、雨は避けなければならないものになるのです。

 「塗料」に影響が出る

外壁塗料が雨で濡れてしまうと、その効果が薄まってしまいます。一般的な外壁塗料は水または専用のシンナーで希釈して使います。

希釈とは、塗料自体の濃度を下げるために、液体の量を増やすことです。塗料自体は粘度が高く、そのままだと塗りづらくムラができやすいので、そのほとんどは希釈して使います。

しかし雨水にあたると、その希釈率が変わってしまいます。雨水の成分も普通の水とは異なり、さまざまなトラブルが生じてしまうのです。

2雨水の影響とは?

乾燥がうまくいかなかったり、塗料の状態が悪くなったりすると、具体的に以下のような影響が出てしまいます。

• 仕上がりに影響
• 塗料の寿命に影響
• 3回の重ね塗りがうまくいかない

壁に塗った塗装が乾く前に雨が付着すると、仕上がりの色がムラになったり、まだら模様になったりしてしまいます。そのため、外観の美しさが損なわれてしまうのです。

また、外壁塗装は基本的に「下塗り」、「中塗り」、「上塗り」といった形で3回ほど塗ります。どれもきれいに仕上げるために必要な作業で、毎回必ず乾ききってから次を塗らなければいけません。

完全に乾ききる前に次を塗ってしまうと、塗料の乗りが悪くなってしまい、最終的にはひび割れや浮き上がりの原因になってしまいます。お家の見た目と耐久性に問題・影響が出てくるので、雨水は大敵となるのです。

依頼主が気をつけること

実際に作業をするのは塗装業者であり、雨が降った際の対応は塗装業者に任せるしかありません。依頼する側としてできることは、依頼をする前に業者にしっかりと確認をしておくことです。ここからは、確認すべきことや、気をつけることについて解説します。

施工をする際の条件の確認

作業のことを考えると、やはり施工当日の天気は晴れていることが望ましいといえるでしょう。また、その後の予報にも気をつけなければいけません。

また、塗装において最適な気温と湿度は、気温5度以上で湿度が85%以下になります。このように施工当日の天気や気温、湿度などをきちんと確認しておきましょう。

雨が降った場合の対応

天気を確認して作業に入ったとしても、ゲリラ豪雨のように突然雨が降ることもあるでしょう。ここで大切なのは、突然雨が降った場合に、業者としてどのような対応を取るのかということです。悪質な業者の中には、途中で雨が降った場合や、雨が数日にわたって長引く場合に、そのまま塗装を続行するところもあります。

しかし雨の中作業をすると、外壁の仕上がりに悪い影響が出ますので、必ず中断をしないといけません。費用のこともありますので、緊急時の対応について一度業者に確認しておきましょう。

工期が遅れてしまった場合の対応

外壁塗装は1日で終わるものではなく、平均して約10日かかります。しかし作業を始めても、雨が降り始めてしまえば、作業を中断させないといけません。作業を止めれば、予定していた工期日数も長くなります。

基本的に追加料金などは発生しないのですが、中には不明瞭な理由で追加料金を請求してくるような業者もいます。事前に契約書を確認し、気になる点があれば質問するようにしましょう。

まとめ