外壁塗装の色はどうやって決めたらいい?色別の特徴と色チェック時のポイントを解説

カラーチャート はけ

 

外壁塗装の色は、家全体の印象を決める重要な要素のひとつであり、周りとの景観の兼ね合いもあるので慎重に検討したいものです。また、選べる色も豊富で、見た目の印象の違いはもちろん性能も異なるので、これらの点についても考慮しなければなりません。今回は、外壁塗装で一般的に使用される色の特徴と、色チェック時のポイントについて解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

外壁の色を決める方法

外壁の色は、見た目の好みなどもあり、決める基準は家主によってそれぞれ異なります。選択肢が非常に多いので、場合によっては迷ってしまうかもしれません。まずは、色を決める際の方法について解説していきます。

 

  •  施工写真を参考にする
  •  最新の人気色をチェックする
  •  汚れにくさで決める
  •  室内温度への影響で決める

 

施工写真を参考にする

外装塗装の色を決めたいときは、まず大まかなイメージを持つ必要があります。実際の施工写真を参考に、自分の好みや周りの景観と合いそうな雰囲気を決めていきましょう。色の選択や組み合わせで、住宅は以下のようなイメージを演出できます。

 

  •  ナチュラル
  •  シンプルモダン
  •  スタイリッシュ
  •  ポップ
  •  アート風
  •  高級感

 

最新の人気色をチェックする

塗料メーカーによっては、その年の人気色を公開しているところもあります。白やベージュのナチュラル系の色は、定番の人気色となっています。定番色の同系色でも、流行の色を選ぶとより洗練されたイメージの仕上がりになるかもしれません。

汚れにくさで決める

外壁塗装は、長期的に見た仕上がりについても検討する必要があります。塗装直後はきれいな仕上がりでも、汚れが目立ちやすい色は見栄えが悪くなりやすく、早い時期のメンテナンスが必要になるかもしれません。

グレー系やクリーム系は汚れが目立ちにくく、白や黒は汚れが目立ちやすい色です。また、原色に近い色は色落ちがしやすく、落ち着いた色は色褪せしにくいです。色にこだわりがない場合には、見た目が長持ちする色を選ぶと良いでしょう。

室内温度への影響で決める

外装塗装の色は、室内温度にも影響を与える場合があります。黒や紺などの明度が低い色は、太陽光を吸収するので室内の温度が上昇しやすく、夏場はつらく感じるかもしれません。室内温度を上昇させずに明度の低い色を使いたい場合には、遮熱顔料を用いるなどの方法があります。

外壁の色別特徴

外壁の大まかなイメージが決まったら、次は具体的な色を決めていきましょう。外壁塗装の色には、それぞれ与えるイメージが異なり、さらにメリット・デメリットがあります。ここからは、以下の定番色の特徴を紹介していきます。

 

  •  ベージュ
  •  ホワイト
  •  ブラウン
  •  グレー
  •  グリーン
  •  イエロー
  •  ネイビー
  •  ブラック
  •  ピンク
  •  パープル

 

ベージュ

ベージュはさまざまなデザインや外観と合い、最も選ばれる色のひとつです。色褪せや汚れも目立ちにくく、外観が長持ちしやすい利点もあります。優しく温かみのあるイメージに仕上げるのに向いているだけでなく、ほかの色とも合わせやすく、ベージュをベースにツートンやポイントカラーを取り入れることもできます。

ホワイト

ホワイトは、清潔感や高級感を覚えやすい人気色です。基本的にどんな色にも合わせやすく、ポイントカラーに原色を使うとより映えます。汚れが目立ちやすい点がデメリットですが、低汚染塗料を使用すれば汚れがつきにくくなります。

ブラウン

淡色のブラウンは暖かみがあり、濃色はシックなイメージに仕上げられます。ブラウンには落ち着いた印象があり、高級感を演出するのにも向いている色です。ただし、濃色のブラウンは汚れや色褪せが目立ちやすく、また艶の有無によっても印象が変わるので、しっかりと確認しましょう。

グレー

グレーは、落ち着きや清潔感の印象があり、また汚れが目立ちにくい色としても人気があります。ライトに近いグレーはナチュラルなデザインに、ダークグレーは都会的な重厚感のあるデザインに合います。ただし、明度によって印象が大きく変わるため、色のチェックは慎重に行いましょう。

グリーン

グリーンは、よりおしゃれな色として近年人気が高まってきている色で、洋風のさわやかなデザインの家に向いています。また自然に近い色のため、植物との相性も良く庭木と調和した印象に仕上がります。なお、グリーンは際立つ色でもあるため、ほかの色と組み合わせる際は奇抜にならない色選びが大切です。

イエロー

イエローは暖色系の色のため、明るい印象に仕上がります。タイルやレンガ調の外壁との相性が良く、落ち着いたトーンのものを選べば街並みに調和しやすくなります。イエローは汚れが目立ちにくいですが、色褪せしやすいという欠点を持っているため、紫外線に強い塗料を選ぶのがおすすめです。

ネイビー

ネイビーは、落ち着きある印象であるとともに、色味があるためグレーやブラックに比べてさわやかに仕上がる色です。ホワイトとのツートンが人気で、シャープでスタイリッシュな印象を演出できます。ネイビーは色褪せや砂ぼこりの汚れが目立ちやすいため、汚れに強い塗料や耐用年数の長い塗料を選びましょう。

ブラック

ブラックは、モダンで落ち着いた印象のある色で、ほかの色のワンポイントを入れることで暗すぎない印象に仕上げられます。木目調やレンガとの相性が良く、上品な印象に似合います。

ただし、ブラックは熱を吸収しやすく、室内温度が上がりやすくなる点は注意が必要です。また、色褪せや砂ぼこりの汚れが目立ちやすいため、気になる方は低汚染塗料を選ぶと良いでしょう。

ピンク

ピンクはかわいらしく暖かい印象に仕上がる色です。ただし、ピンクは目立つ色なので、周囲の景観から浮いてしまわないよう工夫が必要です。

ピンクの濃淡のトーンの選択や、ほかの色との組み合わせでより引き締まった印象に仕上げられます。またピンクの中でも赤みがかったピンク、青みがかったピンクなどバリエーションの幅が広く、色味により印象が大きく変わるので、面積効果も考慮に入れた色選びが大切です。

パープル

パープルはおしゃれでファッション性の高い色であり、淡い色を選べばさわやかな印象、濃い色を選べば上品な印象に仕上げられます。ただし、パープルもピンクと同様に目立ちやすい色なので、周りの景観から浮かない色選びが大切です。原色に近いパープルは周囲に溶け込みにくいため、彩度の低い色がおすすめです。

色の組み合わせのポイント

外壁に2色以上の色を使用する場合は、組み合わせたときの印象も十分に検討しましょう。色の組み合わせには、主に「まとまる配色」と「際立たせる配色」の2種類があります。

落ち着いた印象に仕上げたいときは、同系色でまとめるのがおすすめです。一方、ポイントカラーを際立たせてスタイリッシュに仕上げる方法もあります。

また、配色の面積比によっても印象が変わります。色の面積によって、家を大きく見せたりすっきり見せたりできるため、カラーシミュレーションを活用してどのような印象になるのかたしかめてみましょう。

色見本をチェックするときのポイント

外壁の色を決めるときは、塗装業者が提案する色見本で選ぶのが一般的です。最後に、色見本をチェックするときに意識したいポイントについて解説していきます。

 

  •  面積効果を考える
  •  太陽の下で見え方を確認する
  •  艶感をチェックする
  •  周りの景観も意識する

 

面積効果を考える

色の見え方には、「面積効果」と呼ばれる現象があります。これは、同じ色でも面積の広い場所に塗ると、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く感じるという現象で、これを意識して色を選ばなければならないとされています。

色見本は、チップサイズの見本帳で確認することが多いですが、気になる色はA4サイズの大きさの色見本で再確認するのがおすすめです。また、実際に外壁に試し塗りしてもらうとより色がわかりやすくなるので、気になる方は担当の方に相談してみると良いでしょう。

太陽光の下で見え方を確認する

色見本を見る際は、太陽光と室内の蛍光灯でそれぞれ見え方が変わります。外壁は屋外にあるため、色見本を外に持ち出して確認すると良いでしょう。また、朝昼晩で見え方が変わるので、なるべく時間帯を変えてチェックすることも忘れないようにしてください。

艶感をチェックする

たとえ同じ色でも、艶の有無で見え方が大きく異なります。たとえば艶無しのマットカラーは、シックな印象に仕上げるのに向いており、また艶有りの方は汚れがつきにくいなど性能面で優れている場合もあります。なお、塗料の種類によっては艶の選択ができないものもあるため、不安な方は事前に確認しておきましょう。

周りの景観も意識する

外壁の色を決めるときは、住宅だけではなく周りの景観も合わせた色選びをしましょう。隣3、4件の住宅と並んだときに選択した色がどう見えるか、悪目立ちしてしまわないか検討する必要があります。また、大通りに面した立地の場合は排気汚れが目立たない色にするなど、周辺の環境に合わせて工夫することが大切です。

外壁塗装の色選びはシミュレーションが重要!

外壁塗装の色選びは、まず大まかなイメージを決め、性能も検討したうえで具体的な色を決めるという流れで行います。色によって与える印象や持っている性能が異なるので、見た目の好みだけでなく周りの景観のことも考慮しながら決めていきましょう。

「菊地塗装企画」は、代表自身が塗装職人の職人直営店です。塗料は塗料メーカー国内シェア1位の日本ペイントを標準使用しており、有資格者が、お客様の希望やライフスタイルに合った機能性を持つ塗料を提案いたします。また、塗料の機能を最大限に活かすための知識を用いて、適切な下地処理などメーカーの規定に沿った施工を行ってまいりますので、外壁塗装の色選びでお悩みでしたらお気軽にご相談ください。