これから屋根工事をお考えの皆様、必ず読んで下さい❗【永久保存版】

 

こんにちは😊町田市で外壁や屋根の塗装工事を行っている菊地塗装企画です‼

今年も残り一ヶ月を切りました。朝晩は特に冷え込み冬らしい季節になりましたね😬

来年度の工事をご予約いただきお持ちいただいているお客様、調査・見積りをご依頼いただいているお客様いつもブログや記事を熟読いただいている皆さま、いつも本当に有難う御座います。感謝いたします🙇🙇

弊社では工事をご依頼いただくほとんどが現在、お住まいの建物が15年前後の築年数が経過している方となっています。

そこで多くお悩みいただく屋根問題について少しお話させていただきたく、今後の工事に向けて失敗や後悔の残らないものになっていれば幸いです。

一般住宅のメンテナンス時期の目安として10年毎のお手入れを推奨している理由として以前ブログ記事で紹介させていただいていましたが、工事は一家の大イベントでこの先の安心を得ることを考えると工事という大きなお買い物をする上で失敗や後悔をしたくない想いは当然のことかと思われます。

塗料や工事についての理解をせず、担当の○○さんの感じが良いから、実績豊富な大手会社さんだから、お隣さんがやったから、一番安価だから高価だからとなんとなくのフィーリングで決めることは絶対にやめてください。それは過去行った工事や数年後失敗や後悔など苦い想いが残り、安心どころか不安が大きくなりお問い合わせ頂くことが増えているからです。

各社それぞれ多くいただく資料を元にご自身のライフスタイルやこれから先未来を想定した満足のいく工事にしてもらいたく思います。

 

スレート(コロニアル)屋根について

・お住まいの屋根を遠くから見たときに苔だらけて見栄えも悪いしそろそろ塗装時期なのかな??

・実際何年で塗装が必要なんだろう??

・そもそも塗装って必要なの??それはどんな塗料でいくらかかるの??

・見積り依頼していたら1社は塗装できない、もう1社は塗装できると言われたんだけど・・

・カバー工法?葺替え?うちはどうなの??

こんな疑問、お持ちではないですか?実際めちゃめちゃ多く聞かれる質問だったりします😂😂

なんにしてもその工事の【必要性】を十分に理解してあとは工事時期やタイミング、材料選定や施工方法、予算に合わせた工事金額を全てクリアできればそれが一番ベストな選択かと思います❗❗

 

屋根塗装をしないと雨漏りする。や塗装をしなくてはダメ!は間違い【屋根塗装をした=安心】は間違い

スレート屋根は未塗装だと水分を吸収して屋根機能が低下してしまう。苔が多く見られることは水分が含んでいるから劣化が進んでいる。これは営業さんのトークの中で耳にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に30年間屋根の工事を何もせずに屋根が機能している物件はとても多く存在しています。

当然雨漏りや生活に支障の出ることがあれば何かしらの処置が必要になってくるので塗装をしなくても屋根機能はしっかり維持できるということが言えるでしょう。

これはなぜかと説明しますと、屋根の表面をいくら綺麗にしていても反対に苔が著しく見た目が悪化していても雨水からお家を守っているのは屋根の下にある【防水シート】だからなんです❗❗一見問題なさそうな屋根であっても、この防水シートがしっかりしていれば雨漏りはしません。

そもそもスレート屋根の断面を見ると、1枚で仕上げている訳ではなく実質2枚重ねになって仕上げられているので目視できる1枚目がどんなにひび割れようが苔が生えようが2枚目の屋根が剥がれ落ちていない限りは機能低下をすることがなくそこまでなるケースも少ないことかと思います。

褪色や苔の発生やひび割れでは屋根機能が低下することはありません。そして屋根というのは雨水が入り込む設計になっていて、降り注いだ雨水は毛細管現象で屋根勾配に逆らって屋根下へ回っていく構造になっています。そしてその雨水はスレートの隙間から排水させる構造になっています。

ちなみにその2枚重ねのスレート屋根の下の防水シートの耐用年数は20年~30年となっています。

 

それではスレート屋根塗装の意味ってなに??

スレート屋根塗装の意味とは雨漏り防止ではなく、美観を維持する目的や塗料によって遮熱機能を持ったものを使用することで住空間を快適にしスレート屋根の表面の蓄熱を抑え節電や蓄熱によって表面劣化を減少させる目的があります。

塗装することで美観も維持できるので気持ちが良いですよね😆 なので決して無意味なものではありません。

塗料を選択する際に外壁をグレードの高いものを使用して、屋根は見えないし安価なものでいいかなと言う方もいらっしゃいますが、屋根は外壁に比べると直射日光や日頃の雨風によるダメージが倍違うとされるので弊社では反対に屋根の塗料グレードを上げて遮熱機能をもつシリコン・フッ素グレードの塗料を推奨し長期に渡って美観を維持できるよう提案することが多いです💁‍♂️💁‍♂️

※金属屋根やトタン屋根は放置することでサビが広がっていきますので早めのメンテナンスを推奨します。尚、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板はサビの拡大が起こらない性質を持っています。

 

塗装をお勧めしない屋根があるの?

・コロニアルNEO(クボタ)

・アーバニーグラッサ(クボタ)

ザルフグラッサ(クボタ)

・グリシェイドNEO(クボタ)

・レサス(松下電工)

シルバス(松下電工)

・パミール(ニチハ)

・セキスイかわらU(セイスイルーフテック)

パミール

コロニアルNEO

グリシェイドNEO

アーバニー

 コロニアルNEO 塗装後5年目

塗装を行ったが見栄えも悪くなり劣化が進んでいるように見えます

 

代表的なノンアスベスト屋根材の一覧になります。アスベストが人体の健康被害に繋がる可能性があるとして規制が始まった2004年、1996年のニチハパミールの発売をはじめに2001年頃から各社それぞれノンアスベスト屋根材を販売しています。現在不具合が多く指摘されているノンアスベスト屋根の多くは2006年頃には製造中止されています。

ノンアスベスト屋根の特徴としてアスベスト入りの屋根と比べるとスレート本体の強度が弱く、ひび割れ・層間剥離・反り・割れ・滑落が多く発生しています。

このノンアスベスト屋根の塗装は必ずしもできない訳ではなく、お勧めしない屋根材という認識でいいかと思います。

このノンアスベスト屋根の塗装できるできないの判断基準としてまずそもそも屋根工事をする場合には職人が屋根に上がり歩き、高圧洗浄で長年の蓄積された苔よごれや表面汚れを洗い流す作業から始まるので人間の重み、高圧洗浄の水圧を考えると今以上にひび割れや痛みが増えてしまうことになります。説明の通り、屋根本体の強度がそもそも弱いので歩く度に割れるようではひび割れの補修もその都度行い、イタチごっことなってしまうのでとてもお金を頂いてする工事ではなくなってしまいます。補修や一部差し替えなどの対応で塗装ができますという業者も存在するようですが、一度発生したひび割れ等の症状は塗装で保護した場合であっても躊躇無く劣化は進行していきますので、延命措置にすぎない工事と判断した場合にはカバー工事・葺替え工事のご提案をすることとなります。

または予算の問題などがある場合には防水シートがしっかりしている状態に限りいずれ訪れるカバー工事や葺替え工事に向けて準備しましょう。次回の工事に見送るご提案をすることも多くあります。

このノンアスベスト屋根に対する見解は各社それぞれで

1.塗装工事は屋根機能を向上させる目的ではないから無意味であるとカバー工法や葺替えのみをご提案する業者

2.無知でノンアスベスト屋根と知らない業者が塗装をしてしまう業者

3.建物調査がいい加減で、そもそも劣化具合が細かくわかっていない業者

4.ノンベスト屋根とわかっていて、安価な見積りの方が契約しやすいと長期担保ができない塗装を進める業者

こういった様々な見解があることで、なにもわからないお客様は困惑してしまい価格のみの判断をせざるを得ない状況となってしまうことが多くあります。

グリシェイドの補修の様子

無数にひび割れが確認できます

割れの症状が出ていた部分を差し替え補修した様子

 

コロニアルNEOの差し替え補修の様子

※この写真のように工事にご理解を頂いた上で、差し替えや部分補修での対応も行っております。しかし、ノンアスベスト屋根の劣化は次第に拡大・進行していきますので、防水シートの寿命を考慮した上で次回はカバー工事または葺替え工事のご提案となります。

まとめ

1.屋根塗装は雨漏りの対策ではなく、綺麗な外観にする為の美観目的で行う施工として考えましょう。

※塗装工事の保証は塗膜保証となりますので強風で棟板金が飛ばされてしまったり、スレート屋根自体が割れて飛散してしまい雨漏りしてしまったり、表面が綺麗でも防水シートの劣化によって雨漏りが起きてしまった時の保証ではありませんのでご注意下さい。

2.防水シートの耐用年数20年~30年を考えると築年数が経てばいつかはカバー工事や葺替え工事が必要となります。

お家を【守る】上でこの防水シートの耐用年数を逆算して今現在築年数15年~20年のお家であれば10年耐用年数のシリコンやフッ素グレードの塗料で綺麗に塗装をしてもらい、次回はカバー工事や葺替えを検討するのもお勧めします。

※先述の通り、痛みが著しく進行しているノンアスベスト屋根材の場合には塗装工事ではプロとしてお金を頂いて長期的に安心を提供できる工事にはなりませんので無理に塗装工事をお勧めすることはありません。

3.カバー工事や葺替え工事の場合、費用のみ考えるとすれば初期費用は塗装と比べ掛かってしまいますが安価な塗装工事を3.40年間に3回~4回行うのであれば1回の工事でメンテナンスフリーの鋼板屋根をカバー工事または葺替え工事を行い最後の屋根工事とするのも良いと思いますし、結果ライフサイクルコストで見ると屋根のカバー工事や葺替えの方が安価になってくることでしょう。長期的な安心を得られるカバー工事、葺替え工事もお勧めします。

 

アルマ シングル屋根

スーバーガルテクト

ディプロマットスター

※上記添付写真は弊社がお勧めする屋根材3選です😆それぞれのメリット・デメリットは改めてご紹介させていただきます!

 

代表 菊地より地域の皆さまへメッセージ

今回、この記事を書かせていただいたのも最近多く頂く調査依頼で他社様がお客様にお話ししていることに対しての【疑問】を代表の私自身が頻繁に感じることが増えてきたことにあります。

弊社が提供する工事というものは大前提で【お客様のお家・資産を守る】ことを考えるべきだと思っております。

もちろん塗装やその他工事によってより快適な住空間を提供し、未来に明かりを与え、綺麗な街作りをすることも我々の役割となります。

我々プロフェッショナルとしてお金を頂く以上、綺麗や長持ちは当たり前であって、塗装工事や屋根の板金工事を通じて【減災】を目的とした工事を提供することも重要だと考えております。これは自然災害は0にはできませんが、日頃起きる台風、強風や豪雨に対していかにお家を守っていけるか、被害を少なくできるかは我々のこの培ってきた知識と技術で最大限に維持向上させることができると思っているからです。

 

今回は屋根工事というテーマでお話しました。【減災】で考えたときに、損傷が激しい屋根(ノンアスベスト屋根)に塗装を行って大切なお客様のお家を本当に守っていけますか?? 

なにもわからないお客様は、安価で良心的な業者と高価な工事を売る業者というくくりで見たときに安価で良心的な業者を選ぶことが多いのかなと思いますが、その工事は本当に適切ですか??

業者本意で契約が欲しいから安価な工事を売っていたりするケースもあると思います。それはお客様の未来の為ですか??

塗装工事とカバー工事、葺替え工事どちらが良くてどちらが悪いということでは決してありません。(その建物により異なる為)

菊地塗装企画では今後もそれぞれの地域に適した、そのお家に適した正しい適切な判断をするため、そして携わる全てのお客様のお家を守る!!為にも事前の建物診断ではたっぷりとお時間を頂き工事内容にご理解をいただけるまで資料と交えて丁寧にご説明をさせていただきます。

 

最後までご覧頂き有難う御座いました。この記事をみて少しでも地域の皆さまに失敗や後悔の無い工事をお届けでき、お役立ちできれば幸いです😚